『良い会社とは』
5月のブログでも書かせていただきましたが、当社は、毎年7月20日が決算日となりま
す。今期は、冬から春にかけてのもたつき等もあり、昨年に比べると良い決算を迎えら
れそうもありませんが、それなりに良い結果や良い兆候を感じた一年でもありました。
そんな関係もあり、来年度の体制や営業目標、それぞれの部門のデーマ作りなどを考
える事が多くなりますので、どうしても『良い会社』とは? という事も考えさせられ
る時期でもあります。
そんな中、大学の先輩でもある税理士さんから、ちょっとヒントになる様な事をお聞
きしましたので、ご紹介をさせて頂きたいと思います。
それは、『良い会社』と言われる会社は、共通の企業経営の特徴が見られるとの事でし
た。
代表的な5項目のみ、下記にご紹介させていただきます。
①大家族的(人本主義的)経営
大家族主義とは、会社全体を家族とみなし、社員は家族の一員と考えるものです。
何らかのご縁で入社してきた社員に、子供が生まれてきた気持ちで接します。
大家族主義の元に全社員が人としてのつながりを大切にしながら、仕事をし生活してい
く事は最も望ましい人間の姿であり、真の団結が生まれ最大の力が発揮されるという考
え方です。
②全員参加型経営
会社の経営理念に基づき、経営計画・年度計画策定後の実行段階の業務プロセスに、全
社員が知恵を出し、力を集結していく経営です。
経営方針や部門方針などを十分に理解した上で、社員一人一人が自発的に考えて行動し
ます。
③年輪経営
年輪経営とは、ラワン材の様な急速な成長を目指さず、杉や檜の様に樹木が毎年、年輪
を重ねていく様にゆっくりと、しかししっかりと基盤を作りながら成長させていく経営
の事です。
そして、人の成長に合わせて売上目標の設定や人員増などを考え、大きくなることのみ
を目標とせず、あくまで関係者の幸せを大切にする経営方針です。
④バランス経営第
バランス経営には2種類の意味がありますが、第一に、知名度・イメージ・信用・社員
のやる気など、あらゆる事に気を使ってバランスを取る事を指します。
第二は、特定の顧客・商品・サービスに依存しない経営の事でもあります。ある商品・
サービスに依存したために、他社から類似商品が出された途端に業績を落としたり、特
定顧客の依存度が高すぎると、そのお客様との取引が無くなると大きなリスクになりま
す。
⑤理念経営
理念経営とは、「誰のために、何のために、この会社は存在するのか?」という明確な
目的を土台として、目標を持ち実現していく経営です。
どのような会社でも、人が複数集まって活動すれば、必ず価値観の衝突が起きます。
そうならない為にも、経営理念は企業経営の重要な機能を果たすものです。
以上のように、言われてみればその通りだなぁ~と思う内容ばかりで、当社にしても、
ある程度出来ている項目とまだまだの項目があります。
この5項目を自分自身でしっかりと理解し、平易な言葉で社員に伝え、(今風に言うと)ブ
レずに実施していく事が大切だと思う次第です。
はたまた、偉そうな御託を並べた文章になってしまいましたが、自分自身で理解し、
実践してきたいと思う(当社年度の)年度末であります。
ホクショー商事㈱
村 田 麿 基