常に明るく前向きに①
1976(昭和51)年に、松下幸之助氏はある経営者に対して、こんな経営問答をしています。
(問)組織の中に、何かにつけて私の意向に逆らって、言動をとる部下が居て困っています。
経営者として、彼らを根気良く育てる努力を続けるべきか、それとも彼らに頼らずとも仕事が流れるように、思い切って仕組みを変える事を考えるべきでしょうか?
(答)そのどっちも必要だけれど、しいて言うなら後の方でしょうな。
ただいずれにしても、この事だけはしっかりと覚えておかねばならんです。
それは、10人を使ったら、その中の1人はいつも反対し、邪魔になる。
言ってみれば、プラスにならんでむしろマイナスで、採用しなかった方が良かったと言う人です。そして、もう2人は、居ても居なくても良いという連中。
要するに、10人の人を使うとなると、うち3人は戦力としてプラスにならん。にも関わらず、それをも抱えていくと言う事を最初に考えておかなければいけないと言う事です。
このくらいの事を覚悟して商売しないと、つい愚痴ばかり言いたくなってします。
そして、松下幸之助氏は、次の2つの話をだして、より相手に良く分かるように答えています。
長くなりましたので、2つの話はパート②にてご紹介させていただきます。
ホクショー商事(株)
村田麿基