平成28年年末のご挨拶
いよいよ12月も数えるくらいの日数になってまいりました。
今年も、色々とお世話になり、ありがとうございました。
特に、インターネット販売を通じて知り合ったユーザーのお客様や、関係者の皆様には
深く感謝申し上げます。
お蔭様で、『ホクショー商事 ヤフー機械要素店』は、12月現在、
35品群3,000アイテムを超える商品をご紹介できるまでに成長いたしました。
昨年3月にオープン以来、皆様に可愛がって頂けたお陰だと感謝申し上げます。
オープン2年目の今年は、複数回ご利用頂けるユーザー様も多くなり、法人のお客様
の内いくらかのお客様には、直接ご訪問させて頂きお礼を述べさせていただきました。
この活動は、来年も引き続き拡大して進めて参る所存です。
皆様のお会社にご訪問した際には、ぜひご感想やご要望などをお聞かせ頂ければ幸いで
す。
また、2年目で嬉しかった事として、ストア評価で4.8の星を頂戴することが出来た事
があります。
出来すぎのご評価だと自覚しておりますが、この評価を維持するべく、お客様にご満足
いただけるストア作りと、利便性と価格の追及、そしてさらなる商品群の拡充に努めて
まいります。
来年も、どうぞよろしくお願いいたします。
そして、インターネット販売サイト『ホクショー商事 機械要素店』のさらなる成長に
ご期待下さいませ。
ホクショー商事(株)
村田麿基
『非常時の経営』
船井総合研究所 中谷社長のコメントに、「これから企業は非常時の経営にあたらな
ければならない」と言うのがあります。
ちょっと気になる言葉でしたので、考えてみました。
そもそも、非常時の経営とは何でしょうか?
リーダーには、トップダウン型(ワンマン型)と調整型の2種類がある事は知られて
いますが、今、業績の良い会社の共通点はリーダーがトップダウン型であるとの事で
す。逆にリーダーが「調整型」の企業は総じて苦戦していると、中谷社長はおっしゃっ
ています。
重ねて、今のような非常時はトップダウン経営でいかなければならない、という事を強
く推奨しています。 気がつくと世界中の指導者も「トップダウン型(ワンマン型)」の
人物ばかりのような気がします。
皆さんが良くご存じの中国の「干支(えと)」は、歴史サイクルを暦に反映さ
せたもので、60年1サイクルで構成されています。
干支は長年の歴史に裏付けられた「経験哲学」であるとも言えます。
ここ数年の事を考えますと・・・
去年:2015年・・・乙未(きのとひつじ)
”乙”は草花の芽が曲がりくねっている象形文字からできているそうで、「上手くいきそ
うだけど、なかなかそうならない」という意味だそうです。 また”未”は枝葉の繁殖を示
す文字だそうですが、枝葉が茂ると暗くなります。
つまり去年2015年「乙未」の年は、「上手くいきそうで、なかなかうまくいかない」
「徐々に見通しが立ちにくくなる」年です。
今年:2016年・・・丙申(ひのえさる)
”丙”という文字は「横に燃え広がる」という意味で、また”申”は「伸びる」という意味が
あるそうです。 従って、2016年は2015年に起きた問題が盛んに広がり発展する、言い
換えればパワーバランスや貧富の差が益々広がる、主流派が優位になる年です。
来年:2017年・・・丁酉(ひのととり)
“丁”は釘を表す文字で、“安定する”という意味合いがあります。また“酉”は果実が成熟の
極限に達する、という意味があるそうです。 従って2017年の年回りは、例えるなら植
物が成熟しきって一定の大きさに達する様な年、ということになります。
そう考えると、今年は大きく物事の差がついた年であり、来年はそれがより決定的に
なる、と捉えることが出来ると言えるのでは無いでしょうか?
企業経営も業績も大きく二極化していくと愚考いたします。
組織のトップは「時流」と「原理原則」の両方を押さえた上で、より二極化が進むこ
れからの時代を、勇気を持って決断し、果敢に実施して、難局を乗り切っていく必要が
あると思います。
そういう姿は、トップダウン型に近いのではないかと愚考する次第です。
当社も私も、この考え方を腹の中に納めて、これから進んでいきたいものと・・・考え
させられた言葉でした。
ホクショー商事㈱
村田 麿基
『JIMTOF2016』
いよいよ、東京ビックサイトで『JIMTOF2016』が昨日17日(木)から開催となっ
ています。
言わずもがなですが、JIMTOF(ジムトフ)とは、日本国際工作機械見本市と言われ
る展示会であり、1962年(昭和37年)大阪にて開催以来、近年は2年ごとに東京ビックサ
イトで開催される、工作機械おそび関連機器の展示会になります。
現在では、米国国際工作機械展(IMTS)、欧州国際工作機械展(EMO)と共に、世界の
3大工作機械見本市に数えられる程になっています。
当社のお客様も数多く出展されていたり、当社が代理店をしているメーカーさんも多
く出展していたりで、特にこの週末には、多くの情報交換がなされ、大いに賑わうもの
と予想しています。
先日、当社が代理店をしている(当社は、全国に44社しか無い『阿山フロンテン会』
のメンバーなのです…)DMG森精機のJIMTOFキック・オフ・ミーティングに参加
してきました。
今回のJIMTOFでは、従来とは違い、機械本体そのものの新製品や新技術を前面に
押し出した展示ではなく…、
機械本体のラインナップに加えて、
+オープンイノベーション(ロボットなど、ワークの出入りに関する技術)
+組込みソフト
の4っの構成要素をふんだんに見て頂く展示になっているとの紹介でした。
今回、16日(水)最終準備の最中に展示場を見学させて頂き、その内容を、自分の目で
確認し、認識を改めた次第です。
良く言われる『インダストリー4.0』を、DMG森精機なりの解釈で表現されている
と感じました。
『インダストリー4.0』って、良く聞くけど、良く分からないなぁ~と思うご同輩に
は、ぜひ、DMG森精機のブースに寄ることをお勧めします。
俳優さんを使った劇で、分かりやすく表現されています。
余談ですが、男女1人づつ俳優さんが登場するのですが、女優さん(名前は分からないの
ですが…)は綺麗な人でしたよ。
ともあれ、私・村田は19日(土)・20日(日)に、JIMTOF見学の予定なのですが、
しっかりと勉強してきたいと思っています。
現地でお会いできる方には、どうぞよろしくお願いいたします。
ホクショー商事㈱
村田麿基
『自分の持てる力を全て出し切らないと病気や不幸が発生する』
学校の先輩でもある税理士さんから面白い話を聞きましたので、ご紹介させて頂きま
す。
心理研究家の牧野和幸さんが、『自分の持てる力を全て出し切らないと、病気や不幸
が発生する』と述べているそうです。
要約すると・・・、
この地球上に生まれてきている人には、みんな使命と役割があり、その使命と役割を果
たすための才能やエネルギーを天から与えられている。
しかしながら、自分の力を100%出し切らない人が居る。
手を抜いて、70~80%の力を出して、あとはサボっている人が居る。
でも、それは非常にまずい事である。
なぜなら、天から使命を果たすために100の力と才能を貰った場合、もし80の力と才能
しか使わなければ、使われなかった残りの20のエネルギーが腐敗してくるからである。
そして、エネルギー等価の法則により、存在するエネルギーは消滅させることは出来な
い。
そのために残された20のエネルギーがマイナスの事に使われて、病気や不幸を生み出し
てしまう。
つまり、不完全燃焼を起こして病気を作り出すエネルギーに変わってしまう。
天(神様??)としては、全力を尽くしてほしいから、「もっと頑張りなさい!」「もっと力
を出しなさい!」と事故や不幸を発生させて、警告を送ってくる。
従って、持てる力を全て出し切って、他者に奉仕する人生を送ることを心掛けて下さ
い。と述べているとの事でした。
私も成程なぁ~!!と思います。
心得て行動しなくてはいけませんね。
それと同時に、同じことが個人ではなく企業にも言えるのではないかと…。
つまり、常にその企業が持っている潜在能力を眠らせていると、出し切れなかったエネ
ルギーが不完全燃焼になり、その企業にとってはマイナスの事が起こってしまう、とも
言えるのではないでしょうか?!
当社は商社です。
商社の財産は、人材(人財)です。
全ての従業員が100%の力を発揮してくれていると良いのですが…、
80%の人、50%の人、もしかして20%の力しか発揮していない社員が居るのならば、
100%発揮できるように導いてあげなくてはいけません。
その社員の力不足からくる原因であれば、学習することで力が湧いてくるでしょうが、
元々その社員が持っている才能を発揮させ得ない部署や仕事(言ってみれば…不適材不適
所??)であったならは、本人の責任の前に、会社(社長)の判断ミスなのではないか…と。
色々と考えさせられました。
そんな目を持って、社内を見つめ直したいものと思った次第です。
ホクショー商事㈱
村田麿基
『「意識」の疎通・徹底と、効率化』
今朝の新聞で、セブン&アイ・ホールディングスが、阪急阪神百貨店を傘下に置くエ
イチ・ツー・オー・リテイリングと業務資本提携することで合意、との記事が載ってい
ました。
セブン&アイ・ホールディングスからエイチ・ツー・オー・リテイリングへ、そごう・
西武が運営する関西地区の百貨店3店舗を引き継がせるのが主題の様です。
セブン&アイ・ホールディングスは、コンビニのセブン-イレブンはじめイトーヨーカ
ドー、そごう・西武の百貨店、デニーズ、セブン銀行などを傘下に置くホールディング
ス会社ですが、ホールディングスの前期の業績を見ると、グループ全体で約3500億円の
営業利益を上げています。
そして、そのうちの約3000億円はセブン-イレブンが稼いでいます。
実は、今年に入ってから、私は注目していた会社でした。
皆さんもご存じのように、今年初めに同グループでは後継者を巡り「内紛」が起こりま
した。
コンビニ事業を一から育てた鈴木敏文会長が結果的に解任され、セブン-イレブン事業を
切り盛りしていた井阪隆一氏が、ホールディングスの社長という結果となりました。
セブン-イレブンは、現状約1万9千店舗を有する日本最大のコンビニチェーンです
が、1日1店舗当たりの売上げは、昨年度ついに70万円に達しました。 他のコンビニ
チェーンが50万円台をなかなか脱することができないのに比べて抜群の成績です。
各コンビニとも、戦略上はそれほど大きな違いを見いだせない中、セブン-イ レブンだ
けがダントツと言っていいほど業績がいいのは「徹底」の差だと考えられています。
同社では、長い間、毎週1回スーパーバイザー会議を東京の本社で行っており、そこ
で鈴木会長が1000回以上お話をされたそうです。
「○○の商品販売を強化する」などの「意味」だけを伝えるなら、メールなどが発達した
昨今、わざわざ膨大な費用と時間をかけて毎週何百人も集める必要はないでしょうが、
「意識」を伝えるには、やはり面と向かって話すことのほうが伝わりやすいと思いま
す。
先ほどお話ししたスーパーバイザー会議が2週間に一度になったとのことですが、鈴木
氏が退任した後、従来通りの「意識」の疎通、ひいては「徹底」ができ続けるのかに私
は注目していた次第です。
そんな中での、今回のニュースでした。
どうも…、従来通りの「意識」の疎通、ひいては「徹底」というよりも、効率化を進め
ているように感じられてなりません。
評論家の様な、ちょっと偉そうな文章を書いてしまいましたが、「意識」の疎通、ひい
ては「徹底」と、効率化…相対する事ではないかもしれませんが、当社の経営を進める
中でも、ぜひ、参考にさせて頂きたい事例です。
引き続き、注目をしていきたいと思っています。
ホクショー商事㈱
村田麿基
『人手不足に一つのアイディア』
人材不足の問題は、いよいよ深刻になってまいりました。
当社でも、あの手この手で若者を募集している所ですが、そんな中で、一つアイディア
(ある意味、思い付きですが…)が出てきましたので、ひとつ、ご披露させていただきた
いと思います。
皆さんは、ワーキングホリデー制度はご存知ですか?
30歳(国によっては25歳)までの若者に、国同士が協定を結んで、旅行をしながら働く
ことを許している制度です。若い人にとっては、働くことで旅費を稼ぎながら、海外で
文化や言葉に触れることができるとても良い制度です。
例えば、オーストラリアではワーキングホリデーの制度が盛んで、日本人には気候の
良いシドニーが人気とのこと。
調べてみますと、日本は16か国(台湾を含んで)とワーキングホリデーの協定を結ん
でいます。ただ、この制度で海外から日本にやってくる若者は毎年1万人で、オースト
ラリアが全世界から受け入れる20万人と比べるととても少ないのが現状です。
皆さんもご存知の通り、日本ではこのところ多くの職場で人手不足が深刻化していま
す。その一方で、不法労働の問題もあります。
こうした問題をワーキングホリデー制度の充実がある程度解消するのではないかと思
います。若者たちにとっては、日本のことを良く知ってもらう絶好の機会ですし、日本
のファンにもなってもらえるでしょう。
例えばフレンチレストランならフランス人が、ブリティッシュトラッドの洋服屋さん
ならイギリス人の若者が働いていたら雰囲気があっていいのではないでしょうか。
我々の様な機械要素部品&機械のディーラーなら、ものづくり大国ドイツ人の若者が
居たら、親近感も深まるでしょう。ただし、日本語が出来ないと話になりませんが…。
高度人材の活用にも大きな制限があるようですが、政府はワーキングホリデー制度の
拡充とアピールをもっとやるべきではないかと愚考いたします。
ホクショー商事㈱
村田 麿基
『物語戦略』
皆さん、『物語戦略』という言葉をお聞きになったことはありますか?
今の時代はビジネスモデルだけでなく、その企業ならではの“シンボリック・ストー
リー”(=物語戦略)が差別化・競争優位に貢献するとの説です。
私はまだ目を通してはいない本ですが・・・、日経BP社「物語戦略(内田和成監
修)」では、そうしたシンボリック・ストーリーによる「物語戦略」が、その企業の差
別化・競争優位を実現している多くの事例が紹介されているそうです。
例えば有名なものが、自動車メーカーであるボルボの「100万人の命を救ったエンジ
ニア」の話・・・現在では当たり前の様に使われている「3点式シートベルト」はボル
ボのエンジニアであるニルス・ボーリン氏が発明し、1959年に初めて搭載されまし
た。 ボルボ社としてはこの「3点式シートベルト」の特許で利益を上げることもできま
したが、同社はこの特許を無償公開し、どの自動車メーカーでもこの技術を使える様に
したのです。いまやボルボは「技術によって安全性をどこまでも追求する企業」として
の圧倒的なブランドを確立しています。
また最近の事例では「タニタの社員食堂」が挙げられます。
タニタは体重計を中心としたヘルスケアの優良企業として知られていますが、かつては
トースターやライター事業も手がける普通(?)のメーカーで、1983年ごろには赤字に
転落していました。
その後、同社は体重計事業に絞込み、同時に家庭用の体脂肪計を開発します。
タニタはデジタル体重計と家庭用の体脂肪計ではパイオニアですが、後発のライバル
メーカーとの価格競争に陥らないように、「社員を肥満にさせないタニタの社員食堂」
というシンボリック・ストーリーを作り上げました。 同社は「健康をはかる企業から、
健康をつくる企業へ」を標榜し、前述のシンボリック・ストーリーを核に、新たな事業
創造を行っています。
この様にシンボリック・ストーリーはビジネスモデルを強力に補完し、その会社の独自
性を際立たせる大きな効果があることがわかります。
さて、当社・ホクショー商事は、ボルボやタニタの様な大きな国際的企業ではありませ
ん。
加えてメーカーではなく、自社製品を持たない商社です。
しかし、この“シンボリック・ストーリー”の考え方を生み出していかないといけないと
思っています。
思いつくところを書いてみると・・・
・ホクショー商事さんにお願いすると、必要な時に必要なだけ適度な価格で、機械要素
部品を用意してくれる。
・ホクショー商事さんからの工場設備(工作機械)提案で、生産性が抜群に上がった。
と言ったところでしょうか?!
まだまだ、前述の企業さんに比べれば、田舎臭く、インパクトもなく、とてもシンボ
リック・ストーリーと言えるものではありませんね。
これから、真剣に考えていきたいと思います。
皆様の会社でも、こうしたシンボリック・ストーリーを考えられてはいかがでしょう
か。
ホクショー商事㈱
村田麿基