ホクショー商事 社長ブログ

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『非常時の経営』

 

    船井総合研究所 中谷社長のコメントに、「これから企業は非常時の経営にあたらな

ければならない」と言うのがあります。

 

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ちょっと気になる言葉でしたので、考えてみました。

そもそも、非常時の経営とは何でしょうか?

   

    リーダーには、トップダウン型(ワンマン型)と調整型の2種類がある事は知られて

いますが、今、業績の良い会社の共通点はリーダーがトップダウン型であるとの事で

す。逆にリーダーが「調整型」の企業は総じて苦戦していると、中谷社長はおっしゃっ

ています。

 

重ねて、今のような非常時はトップダウン経営でいかなければならない、という事を強

く推奨しています。 気がつくと世界中の指導者も「トップダウン型(ワンマン型)」の

人物ばかりのような気がします。

 

 

    皆さんが良くご存じの中国の「干支(えと)」は、歴史サイクルを暦に反映さ

せたもので、60年1サイクルで構成されています。

干支は長年の歴史に裏付けられた「経験哲学」であるとも言えます。  

 

    ここ数年の事を考えますと・・・

去年:2015年・・・乙未(きのとひつじ)

”乙”は草花の芽が曲がりくねっている象形文字からできているそうで、「上手くいきそ

うだけど、なかなかそうならない」という意味だそうです。 また”未”は枝葉の繁殖を示

す文字だそうですが、枝葉が茂ると暗くなります。

つまり去年2015年「乙未」の年は、「上手くいきそうで、なかなかうまくいかない」

「徐々に見通しが立ちにくくなる」年です。

 

 

今年:2016年・・・丙申(ひのえさる)

”丙”という文字は「横に燃え広がる」という意味で、また”申”は「伸びる」という意味が

あるそうです。 従って、2016年は2015年に起きた問題が盛んに広がり発展する、言い

換えればパワーバランスや貧富の差が益々広がる、主流派が優位になる年です。

 

 

来年:2017年・・・丁酉(ひのととり)

 “丁”は釘を表す文字で、“安定する”という意味合いがあります。また“酉”は果実が成熟の

極限に達する、という意味があるそうです。 従って2017年の年回りは、例えるなら植

物が成熟しきって一定の大きさに達する様な年、ということになります。  

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    そう考えると、今年は大きく物事の差がついた年であり、来年はそれがより決定的に

なる、と捉えることが出来ると言えるのでは無いでしょうか?

企業経営も業績も大きく二極化していくと愚考いたします。

 

 

    組織のトップは「時流」と「原理原則」の両方を押さえた上で、より二極化が進むこ

れからの時代を、勇気を持って決断し、果敢に実施して、難局を乗り切っていく必要が

あると思います。

そういう姿は、トップダウン型に近いのではないかと愚考する次第です。

 

当社も私も、この考え方を腹の中に納めて、これから進んでいきたいものと・・・考え

させられた言葉でした。

 

 

ホクショー商事㈱

村田 麿基