ホクショー商事 社長ブログ

ホクショー商事 社長ブログです。

『円安なのに国内回帰が進まない訳』②

 

  アメリカでは、タイやインドネシアに出していた仕事が、どんどんアメリカ南部やメ

キシコに戻ってきている、と言います。

特にメキシコは、自動車業界を中心に空前の製造業ブームに沸いているとの事。

 

  アメリカ南部は、移民の多い地域柄か、安い労働力を確保するのが容易であり、メキ

シコではさらに安い労働力を確保することが出来ます。

と言う事で、かつてはタイ・インドネシアブームでしたが、これからはアメリカ(特に南

部)・メキシコブームになりそうです。

日本よりは、すっきりとして納得できる状況になっているようですね。

 

  しかし、こうしたブームはブームというだけあって…、当然の話ですが必ず落ち込む

時がやってきます。現在の新興国不況を見ていると、まさに山高ければ谷深し…ではな

いでしょうか。

 

  そう考えると、我々の様な中小企業は、社運を掛けて海外進出をするよりは、国内市

場で活躍の場を探すのが最善のように感じます。

 

その国内市場での活躍の場を探す手段の一つとして、このインターネット販売を捉えて

いくと、新たな姿が見えてきます。具体的に言いますと、インターネット販売の通例

は、当然ながら注文も会計もインターネットでのやり取りだけ、顔が見えないやり取り

です。それに、顔が見れるやり取りを混ぜていくと、当社独特のやり取りが出来るので

はないか…と愚考する次第です。

 

  昨年より、インターネット販売をご利用いただいた数件のお客様に顔出しをさせて頂

いておりますが、今年は、もっと多くのお客様の所へ顔出しをさせて頂きたいと思って

います。それが、我々の活躍の場も拡大につながっていくような気がしています。

 

  さて、これから景況は下がっていくのかもしれませんが、ホクショー商事(株)は、そん

なことにも負けず、我々の活躍の場を広げていきたいと思っています。

御会社にお寄りさせていただいた際には、ぜひともよろしくお願いします。

 

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 ホクショー商事株式会社

村田麿基

『円安なのに国内回帰が進まない訳』①

 2~3年くらい前、アベノミクス効果で円安が進んだ頃、その当時は国内回帰と言わ

れ、実際に海外工場(主に中国ですが…)の縮小が行われ、国内工場を拡充したり、加工

などの仕事も国内の鉄工所さんに戻ってきた時期がありました。

 

しかし、その山を越えると、円安は続いているにも関わらず、国内回帰や海外工場の国

内移管の話は聞かれなくなりました。

 

これには、こんな理由があるそうです…

 

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国内には下請法という法律があり、不当に購入価格を叩くと、下手をすると訴えられる

リスクがあります。

コンプライアンスが厳しく言われる昨今、特に大手企業のサラリーマンにとって、訴訟

を起こされるのは致命的な話です。

 

ところが中国を始めとする新興国には、こうした法律がありません。

ですから中国の元が値上がりして本来はコストアップになっているのですが、ローカル

の下請け企業を叩いて、無理やり従来のコストで仕事をさせているそうです。

 

一部、腹立たしい事実はありますが、概ねこのような理由の様です。

 

しかし、アメリカの場合は少し様子が異なる様です。

  

アメリカの話は、文章が長くなってきましたので、次回に廻したいと思います。

続きを楽しみにしていてくださいね。

 

 

 

ホクショー商事株式会社

村田 麿基

 

 

平成28年年始のご挨拶

 

 明けまして、おめでとうございます。

新年を健勝に迎えられたことに、感謝申し上げたいと思います。

 

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    昨年は、当社7月決算にて、やっとリーマン越えの成果を上げる事が出来、

引き続き、今期に入っても、社員一丸となって確固たる企業基盤作りを進めてまいりま

した。

 

 今年は、3月までは景況は読めるものの、4月以降は不安を抱えています。

この様な景況だからこそ、当社としては『本業回帰』をスローガンに進めていきたいと

思っています。

 

 当社の『本業回帰』とは…お客様のお困り事を解決するために、当社の『出来る事メ

ニュー』を拡充する事。この事をもっと力強く進めて行きたいと思っています。

 

 1. 小ロット部品加工 

 2. 図面なしの「同一部品」製作サービス 

 3. 工事付きの工場設備 

 4. 機械・設備のメンテナンス 

 5. 専用機・特注備品の受注 

 

いずれも、お客様であるユーザーさんの社長さんや担当者さんを、このような苦労の多

い仕事から解放して差し上げる事が、我々の役割だと考えています。

 

 その苦労の多い仕事の一つに、調達業務があります。

現在ご好評を頂いているインターネット販売

『ホクショー商事 ヤフー機械要素店』も引き続き拡充していく所存です。

お客様の欲しい商材を、欲しい分だけ、安い価格で、手間を掛けずに入手できるよう、

今年も商材の拡充に努めてまいります。

 

 改めまして、今年も『ホクショー商事 ヤフー機械要素店』をご利用・ご愛顧賜りま

す様よろしくお願いいたします。

 

ホクショー商事(株)

代表取締役社長 村田麿基

平成27年 年末のご挨拶

 

 いよいよ12月も数えるくらいの日数になってまいりました。

今年も、色々とお世話になり、ありがとうございました。

特に、インターネット販売を通じて知り合ったユーザーのお客様や、関係者の皆様には

深く感謝申し上げます。

 

 お蔭様で、今年3月10日に、念願だったインターネット販売サイト

『ホクショー商事 ヤフー機械要素店』をオープンすることが出来ました。

ベアリング・リニアベアリング・ボールバルブの3品群にてのスタートでしたが、12月 

現在、17品群まで拡充することが出来ました。

来年も引き続き、商品群の拡充と、各商品群内での商品の充実にも努めてまいります。

 

 思い起こせば、一番最初のご注文は、オープンして一か月も経過した4月13日に頂け

たのですが(ベアリング10ヶというご注文でした・・・)、その時の喜びは、忘れられ

ない思い出になっております。

その後、9ヶ月が経過した現在は、ほぼ毎日、17品群の中で何かしらのご注文が頂ける

ように成長してまいりました。

加えて、複数回ご利用頂けるユーザー様も・・・。

本当に、ご利用ユーザー様に感謝申し上げたいと思います。

 

 来年も、引き続き、ご利用ユーザー様の利便性と価格の追及、そして商品群の拡充に

努めてまいります。

来年もよろしくお願いいたします。

そして、インターネット販売サイト『ホクショー商事 機械要素店』の成長にご期待く

ださい。

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ホクショー商事(株)

村田麿基

良い会社の条件

 

先日、興味を引かれる記事を読みました。

 

株式会社船井総合研究所さんにて、年に2回実施される先端町工場視察セミナーの総括

記事です。

 

今秋に長野県内にある優秀な2社を視察されたそうですが、両社に共通することとして

次の5つのポイントを挙げられていました。

 

1)ピンチをチャンスに変えた

両社とも、リーマン・ショックで致命的なダメージを受けながら、そ の後の改革で抜本的な改善を図り、高収益企業に生まれ変わりました。

 

2)客数が多い

言い換えれば「主導権」を取っている、ということです。

 

3)独自技術を持っている

現在の様なデフレ時代の抜本対策は研究開発であり、独自技術です。

 

4)社員が働き甲斐のある職場づくりに力を入れている

真の顧客満足(=CS)のためには、社員満足(=ES)が必須です。

 

5)社会貢献に取組んでいる

まさに三方良しの経営、ということができます。

 

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さて、当社の取り組みとはどれだけ違うのでしょうか?

 

1)ピンチをチャンスに変えた 

については、当社もリーマンショックにてピンチに陥ったことは事実ですが、再生する

事のみで必死であり、昨年度やっとリーマン前の売上げ額に戻った程度です。あえて言

えば、若手をはじめとする社員一同が力を付けてきたかな と思う程度です。

 

2)客数が多い

これは胸を張って言えると思います。リーマン前は1000社だったお客様数が、新営業所

の出店やネット販売の効果も含め、新規開拓を進めた結果、お客様数で3割程度増えた

と思います。

 

3)独自技術を持っている

これは商社と言う立場もありますが、全くダメです。

 

4)社員が働き甲斐のある職場づくりに力を入れている

5)社会貢献に取組んでいる

の二つについては、いつも気にはしつつ、何か機会があれば企画を実施しているのです

が、特別の習慣や決まりごとは出来ていません。

 

 

そう考えると・・・

成績としては1)△、2)〇、3)×、4)△、5)△ 

と言った所でしょうか。

ちょうど、100点満点の50点程度・・・まだまだです。

しかし、進むべき方向性は間違っていないことが分かりましたし、努力すべき項目も

はっきりと意識できたと思っています。

 

 

株式会社船井総合研究所さん、ありがとうございます。

ちょっとした記事ですが、会社の経営について考える事が出来た切っ掛けになりました。

これを参考にしながら、また、日々励んでいきたいと思います。

 

 

ホクショー商事(株)

代表取締役社長 村田麿基

 

『成功・強運・素直な心』

 

 

私・村田の大学の先輩(税理士さん)から、

面白い話を聞きましたので、紹介させていただきます。

 

船井総研創業者 故 船井幸雄さんは、同社を経営コンサルタント会社として世界で初

めて上場させています。

その船井氏は、コンサルタントとして、顧問先を100%成功に導くためにはどうしたら

良いかと考えていたところ、自身が今までにコンサルタントをした企業で成功した経営

者には、3ッの共通点がある事を発見したそうです。

 

それは・・・①素直である

      ②勉強好きである

      ③プラス発想である   と言う事でした。

 

これは、コンサルされて良いと思った事は、すぐに実行する。

そして、悪いと思った事は、すぐやめる事ができる・・・と言うものです。

逆にいうと、上の3ッの共通点が揃っている経営者にコンサルを実施し、

「私のコンサルは100%成功している」と言えたという話でした。

 

 似たような話をもう一つ・・・、かの松下幸之助さんが、こんな話をしています。

 

『私は世の中で一番偉い人は、運の強い人だと思う。

いくら出世しても、ある日コロンと死んでしまえば何もならない。

それでは、運が強くなるためにはどうすれば良いのか?

それは、運の強い人と付き合う事である。

では、運の強い人を、どのように見つければ良いのか?

それは、その人に尋ねれば良い。

その人が「自分は運の強い人間だ」と言うか、

「自分は運の弱い人間だ」と言うかで分かる。

 

つまり、その人の今の状況がどうであるかではなく、

考え方が前向きで肯定的で、明るいかどうかである。

運の強い弱いは、一種の伝染病である。』

 

 また、晩年、松下幸之助さんは、成功談を尋ねられると・・・、

 

『別に、これと言うものは無い。

 僕は、人以上に勉強したとも、人よりも体が丈夫やとも、賢いとも思わん。

 僕より偉い人はたくさんいる。

 しかし、いつの間にか、こうなっちゃったんだ。

 やっぱりこうなるだけの運命を持っておったんだろう。

 こう思うより仕方が無い。』

と言われたそうです。

つまり、強運であった事が成功の要因であったと言う事です。

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 その根底には、素直な心を持ち、

常に学び(机の上の学問よりは、耳学問でしょう・・・)、

自分は運が強いと思うプラス発想で、人生を送ってこられた事にあるようです。

強運になる為には、まず素直な心を持つ事が大切であると言う事でしょう。

 

さて自分は・・・と反省したところ、

①素直である、③プラス発想である はまあまあのラインに来ていると思いますが、

②勉強好きである、が不十分だと思いました。

自分の興味のある課題には身が入りますが、

そうでない課題はスルーしてしまいます。

この辺りを改めないと・・・、と思わされた話でした。

 

さて、皆さんは???

 

 

ホクショー商事(株)

村田麿基

会社を長く存続させるポイント②

 さて、そのユアサ商事さんなのですが・・・、

 

 ユアサ商事さんは京都で創業し、その後、江戸に店を持ちました。
ところが炭を売っていても儲かりません。
そこで炭を買ってくれるお客さんである鍛冶屋に炭を渡し、その引き換えとして鍛冶屋がつくったハサミや農具といった金物をもらい、金物を売る様になったそうです。
現在で言うところの「サプライチェーンの統合」ということです。その結果、同社は発展を遂げました。  

 

 話を戻すと、差別化が難しく競争が激しい業界のセオリーは、お隣の 業界の商品を扱うこと(=サプライチェーンの統合)が大切です。こうした セオリーも、今も昔も変わらないのではないでしょうか。  

 思い返してみれば、当社(当グループ)も、昭和27年に、ベアリングとチェーンの取扱い(この2品目)だけで創業し、60数年たった現在、(会社の組織形態も変わったものの)扱い品目は数えられない位に増え、取引メーカー数で1000社を超える業容に変わっています。

 

 毎日少しずつの変化でも、60年も経てば大きく変わるものです。
この先も、勢いを留めることなく、変えていかなければいけません。
江戸時代の炭屋が金物を扱い始めたのと同様に、現代の機械要素部品商社も
お隣のサプライチェーンの商材を扱わなければ、今後の生き残りは厳しいと思います。

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 それでは、隣のサプライチェーンの商材って何でしょう?
これについては、今後ライフワークとして考えていきたいと思っています。  

 

 よく、企業は三代目(=創業60年前後)で行き詰る、と言われますが、
これは三代目が放漫になるから、ということが唯一の理由ではありません。
どんな業界にも60年に1度は産業構造の変化が訪れます。その変化に対応できた企業は次の60年を乗り切ることができますが、対応できなかった企業は行き詰ることが理由だと愚考いたします。  
 当社も、その初60年を超え、ますます変化・変身していかなくては・・・
と思う今日この頃です。

 

ホクショー商事(株) 村田麿基