『新入社員を見て思う事』
今年の石川県は、昭和56年以来の大雪と言うことで、大変苦労をさせられてしまいま
した。
3月8日現在、根雪もなく、いよいよ春が近づいていると実感できる時期となりました。
春と言えば新入社員と言う事で(ちょっと強引でしたが…)、
新入社員(新社会人)に対して思っていることを書いていきたいと思います。
新入社員さんの中には、第一希望の会社に就職できなかった人も少なからずいると思
います。 また、希望した会社であっても、希望した部署に配属されなかった人も多くい
るでしょう。そういう人に対しては、「とにかく一生懸命働きなさい」ということを言
いたいと思います。
私は、40人ほどの中小企業の経営者として、ときどき人を採用することがありますが
(最近は中途採用が多いのですが…)、その際に、「前の会社は自分に合わなかったの
で、適当に働いていた」という人と、「自分に合わない職場だったが、目いっぱい頑張
りました」という人とでは、どちらを採用したいかは明らかです。
また、同様に、「自分の好まない部署に配属されたから適当にやっています」という人
を、「かわいそうだから次は、希望する陽の当たる場所に異動させてやろう」などと考
える上司はいません。
意に沿わない部署でも一生懸命働いているからこそ、次はもっと良い部署に配属させよ
うとするのが上司の普通の考えです。
若い人だけではありませんが、自分の事しか見えていない人が少なくありません。
相手の立場に立てば簡単に分かることを、相手の立場に立てず、自分本位に考え行動し
てしまうのです。
重ねて申しますと、相手の評価を別にして、とにかく一生懸命働くことが大切です。
一生懸命働くのが大切な理由は、若いころに身についた習慣は一生続くからです。
そういった点では、学生時代から何かに一生懸命になっておくことも大切ですね。
もうひとつ思うことは、毎月2つの目標を立ててほしいということです。
ひとつは、「仕事上の目標」です。
本を読むとか、会社のことをより深く理解するためにホームページや会社案内を勉強す
るだとか、なんでもかまいません。
自分の仕事の能力を高めるための目標です。
もうひとつは「プライベートの目標」です。仕事は自分の自己実現を果たす上でとて
も大切なものですが、仕事だけが人生ではありません。
当社では『人生陶冶(じんせいとうや)』と言っておりますが、プライベートを充実させ
ることも大切です。
そして、そのことに関して、「今月のプライベートの目標は、初めてのお給料をもらっ
たら、両親やお世話になった人に、お礼の気持ちを込めてプレゼントをお渡しする」と
いうことを目標にしてほしいと思っています。
私の事を言いますと、初給料を頂いた時に両親にその事を話すと、自分たちは良いか
ら、おじいちゃんおばあちゃんに送ってあげなさい、と言われ、父方母方二組の祖父母
に、当時の赴任地(埼玉県)からプレゼントをお送りして大変喜ばれたことを、今でも覚
えています。
このような小さな感動を、新入社員のみなさんにも感じて頂きたいものだと思います。
ホクショー商事(株)
村 田 麿 基