『CEOとCOO』
当社は、毎年7月20日が決算日となります。
そんな関係もあり、この時期は、来年度の体制や営業目標、それぞれの部門のテーマ作
りなどを考え始める時期になります。
そんな中で、組織建てについて考える機会がありましたので、ご紹介させていただきた
いと思っています。
それは、CEOとCOOの役割分担です。
皆さんもご存知の通り、CEO(Chief Executive Officer)は米国企業では、通常に置かれ
ている地位で、会社の意思決定の最高責任者です。
COO(Chief Operating Officer)は社長としての日常業務全般を行うものです。通常の
業務段階での意思決定はCOOが行います。
中小企業では社長さんの日常業務は結構多く、当社の場合だと、上記の通り、社員の
役割分担の決定から営業目標の策定、また銀行印を押すなどの業務がたくさんありま
す。
私自身もこの度初めて知ったのですが、CEOもCOOも執行役員としての地位です。
社外役員と違って実務を行うからだそうです。
ちなみに、その他の執行役員にはCFO(Chief Financial Officer;最高財務責任 者)や
CIO(Chief Information Officer:最高情報責任者)やCTO(Chief Technology Office:
最高技術責任者)などもありますが、すべて執行役員なのです。
取締役と執行役員の違いはご存知の方も多いと思いますが、取締役は商法上の役員
で、株主の代理として取締役会で意思決定をするのですが、執行役員は商法上の役員で
はなく、業務について内部の人間として責任を持っている人たちです。
もちろん、取締役と執行役員を兼務することは多く、代表取締役CEOは、取締役 (代
表取締役)とCOOという執行役員の両方を行っているという事になります。
欧米では、CEOのみが取締役を兼務し、他の取締役会メンバーはすべて社外取締役とい
う企業も少なくありません。そのほうが、内部事情に配慮せず、株主の利害をそのまま
取締役会で主張しやすいということですが、日本ではなかなか難しいのも実情でしょ
う。
当社の場合も、先代である代表取締役会長と私・代表取締役社長の二人で、CEOと
COOとして役割分担を行っているのが現状です。
実務については、私が代表取締役社長(COO)として実践しているのですが、この時期の
ような次期体制づくりでは70代の代表取締役会長(CEO)と相談しながら進めているのが
現状です。
やはり、中小企業の世代交代の時期には、このCEOとCOOの役割分担を上手く利用し
ながら、体制のバトンタッチを行うのがベターかと、改めて思った次第です。
さて、これから次期体制づくりと、当社の場合『MEX金沢』もあります。
忙しい時期にはなりますが、決算までもうひと踏ん張りしたいと思っています。
ホクショー商事㈱
村 田 麿 基
【お知らせ】
本文中にも書かせて頂きましたが、
『MEX金沢』が5/18(木)~20(土) 石川県産業展館にて開催されます。
3号館『ホクショー商事』のブースにてお待ち申し上げております。
ぜひ、お越しくださいませ。