ホクショー商事 社長ブログ

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複合機のすすめ

久しぶりのブログになってしまいました。

今日は、当社のお客様でもある機械加工の鉄工所さんを見て感じることを書いていきたいと思います。

 

今の部品加工の鉄工所さんの現場を見るにつけ、儲かっている機械加工の鉄工所の条件は「複合機」を活用している、という事だと感じられます。

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この場合の「複合機」とは、主に5軸加工機と複合旋盤の事を指します。

 

しかし同時に、複合機ブームの中で複合機を導入したものの、思った様に稼働率が上がらず、思った様なコストダウンにつながっていないケースも多々見られます。

この原因は「現場の思い込み」「現場の保守主義」が原因だと感じています。


 NC機が出た当初、「こんなオモチャで職人の仕事ができるか!」とせっかく導入したNC機がホコリをかぶり、放っとかれた、といった話を、良く当社の先輩営業マンから聞いた事がありましたが、どこの現場も良い意味でも悪い意味でも保守主義です。

 

 従って、汎用機から劇的な生産性向上を果たしたNC機への転換と同じく、マシニングセンター・NC旋盤から劇的な生産性向上を果たす「複合機」への転換は現場任せの仕事ではなく、社長の仕事かと愚考いたします。

 

 

こんな話を聞きました・・・、
ある経営コンサルタント顧問先の某部品加工業の若社長は、現場からのボトムアップを好んでいました。複合機を導入したい、と考えたときも自ら意思決定はせず、現場にJIMTOFや複合機メーカーの展示会に行かせるなどして、「ぜひ複合機を導入したい!」という声を待っていました。

 

しかし現場からは「ウチの仕事には向きません」「プログラムをつくるのに工数がかかりすぎる」など、前向きな意見はなかなか出てきません。

 

その後、リーマン・ショックが到来し、この某社の売上も半分になりました。その後、仕事は戻ってきたものの以前の様な単価・ロット数は戻らず、しかも残業時間は増加。まさに「忙しいけど儲からない」という状況に陥りました。

しかし現場は旧来のやり方を変えようとしません。というか、変えられないのです。そこでついに若社長もトップダウン複合機の導入を決断。さらにその後2台の複合機を導入しました。

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現在同社の営業利益率は複合機導入前の5倍以上、生産性は1.5倍近くに上がったと思われます。残業時間も激減しました。

現場の戦術レベルの改善では、せいぜい2割から3割の収益力アップしかできません。

しかし戦略レベルのビジネスモデル見直しを行えば、収益力は2倍にも3倍にもなります。

 

 

このお話も、私が現場で感じる感覚通りの話です。

当社では、DMGの5軸加工機、また、森精機ブランドと中村留精密工業製の複合旋盤をお勧めします。共に剛性が命の機械です。

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是非ぜひ、トップダウンにて・・・何かありましたら、当社営業マンに一声おかけ下さい。

よろしくお願いします。

 

 

ホクショー商事㈱

村田 麿基