ホクショー商事 社長ブログ

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『OODA』

 

  

 皆さんは「OODA」(ウーダと発音するのですが…)という言葉をご存知でしょうか?

 

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 OODA(OODAループとも言います)とは、「観察(Observation)・情勢判断

(Orientation)・意思決定(Decision)・行動(Action)」の頭文字を取ったもので、

米軍をはじめ、戦略コンセプトの中核的な理論として広く受け入れられている考え方で

あり、経営戦略においても用いられている管理スキームです。

 

 

 ちなみに・・・

Observation:相手(ビジネスの場合では市場や顧客)を観察。

       思い込みや予断を廃した「柔軟さ」「臨機応変さ」が求められる。

Orientation:上記の観察結果に基づき、状況を判断し、方向付けを行う

Decision:今後の具体的な方針や行動プランを策定する。

Action:実際の行動。    の事を指します。

 

 

 私が初めて、このOODAの話を聞いたのは、今年5月、メーカーさんの代理店会に先

立つ研修会でした。当社は7月20日が決算日なもので、ちょうど今頃は来期の計画を書

面化しているところなのですが、このフレーズが気になっているところです。

 

 日本で一般的なPDCA(Plan・ Do・Check・Action)サイクルとの違いは、PDCA

は、当初立てたPlanがスタートで、進行中の管理が重要視されるため、プロセス管理が

重要とされ、PDCAに基づくKPIマネジメントなどがそれに該当します。

 

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一方、OODAループは観察や、それにともなう状況判断が重要とされている点が大きく

異なり、柔軟な判断や、迅速な実行が最優先です。それだけに、現場、つまり市場や顧

客ニーズに対する適合性が高まります。

 

 市場環境が大きく変革する昨今では、想定内の現象に対して組み立てられたPDCA

イクルでは、想定外の現象への対応が遅れ、競争に負けてしまう可能性があります。

現場で即座に判断し、行動する。そして行動しながら、観察、判断する。こうした臨機

応変な対応力がビジネスシーンで求められています。

 

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 とは言え、先ほどもお伝えしました通り一年の計画を立てる時期には、PDCAサイク

ルも重要という事で、このOODAループが気になっていると言う事なのです。私の解釈

では、PDCAとOODAは対極にあるものではなく、PDCAサイクルを基本としながら

も、場合によってはOODAループを補完的に活用していくのがベターだと思う次第で

す。

 

 さてさて、そんな事を考えながら、来期の計画を練っている昨今ですが、計画の出来

栄えは・・・次回のブログの時にお話しできたら良いなぁ~と考えている次第です。

 

 

ホクショー商事(株)村田麿基