ホクショー商事 社長ブログ

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思い込みに注意

私・村田は歴史が好きで、学生の頃から今でも、歴史小説や歴史に関する記事を読むのが趣味で、そういう記事には目がありません。

 

先日もペリー来航の話が出ており、思い違いを一つと、新しい発見を一つさせていただきました。

 

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マシュー・ペリー提督

 

ペリー提督とは、1853年に江戸時代の末期に浦賀沖に現れ(いわゆる、黒船来航)、翌1854年日米和親条約に調印した、アメリカ合衆国艦隊の提督です。

日本史の教科書でもお馴染みの人物であり、この黒船来航から幕末が始まったといっても過言ではありません。

 

さて、思い違いの一つは、ペリーが日本まで来た時の航路です。

その時まで、私は、ペリーはアメリカから太平洋を渡ってやってきたと勝手に思っていたのですが、実はペリーの艦隊は『東インド艦隊』で、米国東海岸ノーフォークというところを出港し、大西洋からアフリカ先端の喜望峰を通り、インド洋を経て、香港などに寄港してから日本に来たのです。

私は勝手に太平洋を渡ってきたと思い込んでいた訳です。

 

そして、新しい発見とは、実は『ペリー提督』と言われると、本国のアメリカでは、我々日本人が想像するマシュー・ペリー提督では無く、彼の実兄であるオリバー・ペリー提督を指すのだと言うことです。

 

 

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     オリバー・ペリー提督

 

兄弟そろって軍人さんという兄弟は日本でも欧米でも多々ある事例ですが、この兄のオリバー・ペリーも海軍の提督で、アメリカでは「第二次独立戦争」とも言われる米英戦争の英雄です。

米英戦争中の1813年エリー湖の湖上戦で、アメリカ海軍がイギリス海軍6隻を沈めることなく全部拿捕して勝利をおさめた戦いを指揮した海軍提督です。

 

アメリカの歴史の教科書に載っているのは(兄)オリバー・ペリーの方で、アメリカで「ペリー提督」と言えば、兄のオリバー・ペリーを指す事がほとんどだということです。

日本でペリーと言えば、(弟)マシュー・ペリー提督で、日本の歴史の教科書にも載っているのですが、なかなか面白い話だなと思いました。

 

 

さて、「思い込み」ということに話を戻しますが、歴史上の事実だけでなく、さまざまな事に対して私たちは思い込みがあるということに注意が必要です。

どうしても、私を含めて誰もが、何らかの思い込みを持つものです。

経営者として自社も含めて企業を見るときも、皆さんが自分の仕事に向き合う時も、さらには、本を読んだりする時にも、思い込みが必ずあるものなのです。

 

そして、それに関連して、どんな場合にも自分の考え方や価値観に根差した「バ

イアス(偏見)」というものがかかっているということにも注意が必要だと言えます。

事実を事実として正確にとらえることが大切で、自身の価値観に基づくバイアスがかかると、正確に物事を読み解けないことがあります。

 

 

いずれにしても、以前のブログでも書かせていただいた松下幸之助さんや船井幸雄さんがおっしゃる「素直」ということが何よりも大切で、何事も「思い込みやバイアスがかかって物事を見ている」と思っていることが必要だ、と感じた一瞬でした。

 

                             

 

ホクショー商事(株)

村 田 麿 基