『我が社の不景気対策』①
今日のブログは、ちょっとネガティブな話題からスタートです。
2008年秋から始まり、我々を苦しめた経済危機、リーマン・ショックの引き金はサブ・
プライムローンの破裂でした。
そして2016年の今、問題が表面化しつつあるものに、ハイ・イールド債と呼ばれる投資
債権があります。
ハイ・イールド(=高利回り)債とは、会社としての信用・格付けは低いけれども、将
来成長が見込まれる会社に対しての投資債権のことです。
ちなみにどの様な会社が投資対象かというと、アメリカのシェールガス開発会社、BR
ICSの資源・エネルギー会社がその代表格だそうです。
これら新興エネルギー企業の経営は、原油価格が1バレル100ドルを前提にしていると
言われているのですが、現在の原油価格は、前提条件のわずか40%に当たる1バレル40
ドルです。
これでは、投資の利潤どころか元本さえ・・・と言った状態です。
本来は原油価格が下がって悪いことは何もないはずなのですが、こうしたマネーゲー
ムのおかげで、今や経済危機が懸念されている事になります。
このハイ・イールド債の危機レベルですが、発行残高は日本円換算で約100兆円と言わ
れています。
リーマン・ショックの引き金となったサブ・プライムローンの残高が100兆円で、ほぼ
同じ規模でしたし、日本のバブル崩壊の際の不良債権の総額も100兆円でした事を考え
ると、そら恐ろしくなる金額です。
景気後退には、不況→経済危機→大恐慌と三段階あるそうですが・・・、
話が長くなってしまったので、第二弾にて続きをお話しさせていただきます。
ホクショー商事(株)
村田麿基