『円安なのに国内回帰が進まない訳』①
2~3年くらい前、アベノミクス効果で円安が進んだ頃、その当時は国内回帰と言わ
れ、実際に海外工場(主に中国ですが…)の縮小が行われ、国内工場を拡充したり、加工
などの仕事も国内の鉄工所さんに戻ってきた時期がありました。
しかし、その山を越えると、円安は続いているにも関わらず、国内回帰や海外工場の国
内移管の話は聞かれなくなりました。
これには、こんな理由があるそうです…
国内には下請法という法律があり、不当に購入価格を叩くと、下手をすると訴えられる
リスクがあります。
コンプライアンスが厳しく言われる昨今、特に大手企業のサラリーマンにとって、訴訟
を起こされるのは致命的な話です。
ところが中国を始めとする新興国には、こうした法律がありません。
ですから中国の元が値上がりして本来はコストアップになっているのですが、ローカル
の下請け企業を叩いて、無理やり従来のコストで仕事をさせているそうです。
一部、腹立たしい事実はありますが、概ねこのような理由の様です。
しかし、アメリカの場合は少し様子が異なる様です。
アメリカの話は、文章が長くなってきましたので、次回に廻したいと思います。
続きを楽しみにしていてくださいね。
ホクショー商事株式会社
村田 麿基