ホクショー商事 社長ブログ

ホクショー商事 社長ブログです。

『人手不足に一つのアイディア』

 人材不足の問題は、いよいよ深刻になってまいりました。

当社でも、あの手この手で若者を募集している所ですが、そんな中で、一つアイディア

(ある意味、思い付きですが…)が出てきましたので、ひとつ、ご披露させていただきた

いと思います。

 

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 皆さんは、ワーキングホリデー制度はご存知ですか?

30歳(国によっては25歳)までの若者に、国同士が協定を結んで、旅行をしながら働く

ことを許している制度です。若い人にとっては、働くことで旅費を稼ぎながら、海外で

文化や言葉に触れることができるとても良い制度です。

 

 例えば、オーストラリアではワーキングホリデーの制度が盛んで、日本人には気候の

良いシドニーが人気とのこと。

 調べてみますと、日本は16か国(台湾を含んで)とワーキングホリデーの協定を結ん

でいます。ただ、この制度で海外から日本にやってくる若者は毎年1万人で、オースト

ラリアが全世界から受け入れる20万人と比べるととても少ないのが現状です。  

 

 皆さんもご存知の通り、日本ではこのところ多くの職場で人手不足が深刻化していま

す。その一方で、不法労働の問題もあります。

 こうした問題をワーキングホリデー制度の充実がある程度解消するのではないかと思

います。若者たちにとっては、日本のことを良く知ってもらう絶好の機会ですし、日本

のファンにもなってもらえるでしょう。

 

 例えばフレンチレストランならフランス人が、ブリティッシュトラッドの洋服屋さん

ならイギリス人の若者が働いていたら雰囲気があっていいのではないでしょうか。

 我々の様な機械要素部品&機械のディーラーなら、ものづくり大国ドイツ人の若者が

居たら、親近感も深まるでしょう。ただし、日本語が出来ないと話になりませんが…。  

 

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 高度人材の活用にも大きな制限があるようですが、政府はワーキングホリデー制度の

拡充とアピールをもっとやるべきではないかと愚考いたします。

  

 

                             ホクショー商事㈱

                              村田 麿基

『物語戦略』

 

皆さん、『物語戦略』という言葉をお聞きになったことはありますか?

今の時代はビジネスモデルだけでなく、その企業ならではの“シンボリック・ストー

リー”(=物語戦略)が差別化・競争優位に貢献するとの説です。

 

 

私はまだ目を通してはいない本ですが・・・、日経BP社「物語戦略(内田和成監

修)」では、そうしたシンボリック・ストーリーによる「物語戦略」が、その企業の差

別化・競争優位を実現している多くの事例が紹介されているそうです。

 

 

例えば有名なものが、自動車メーカーであるボルボの「100万人の命を救ったエンジ

ニア」の話・・・現在では当たり前の様に使われている「3点式シートベルト」はボル

ボのエンジニアであるニルス・ボーリン氏が発明し、1959年に初めて搭載されまし

た。 ボルボ社としてはこの「3点式シートベルト」の特許で利益を上げることもできま

したが、同社はこの特許を無償公開し、どの自動車メーカーでもこの技術を使える様に

したのです。いまやボルボは「技術によって安全性をどこまでも追求する企業」として

の圧倒的なブランドを確立しています。

 

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また最近の事例では「タニタの社員食堂」が挙げられます。

タニタは体重計を中心としたヘルスケアの優良企業として知られていますが、かつては

トースターやライター事業も手がける普通(?)のメーカーで、1983年ごろには赤字に

転落していました。

 

 

その後、同社は体重計事業に絞込み、同時に家庭用の体脂肪計を開発します。

タニタはデジタル体重計と家庭用の体脂肪計ではパイオニアですが、後発のライバル

メーカーとの価格競争に陥らないように、「社員を肥満にさせないタニタの社員食堂」

というシンボリック・ストーリーを作り上げました。 同社は「健康をはかる企業から、

健康をつくる企業へ」を標榜し、前述のシンボリック・ストーリーを核に、新たな事業

創造を行っています。

 

 

この様にシンボリック・ストーリーはビジネスモデルを強力に補完し、その会社の独自

性を際立たせる大きな効果があることがわかります。

 

さて、当社・ホクショー商事は、ボルボタニタの様な大きな国際的企業ではありませ

ん。

加えてメーカーではなく、自社製品を持たない商社です。

しかし、この“シンボリック・ストーリー”の考え方を生み出していかないといけないと

思っています。

 

 

思いつくところを書いてみると・・・

 

・ホクショー商事さんにお願いすると、必要な時に必要なだけ適度な価格で、機械要素

部品を用意してくれる。

・ホクショー商事さんからの工場設備(工作機械)提案で、生産性が抜群に上がった。

と言ったところでしょうか?!

 

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まだまだ、前述の企業さんに比べれば、田舎臭く、インパクトもなく、とてもシンボ

リック・ストーリーと言えるものではありませんね。

これから、真剣に考えていきたいと思います。

 

皆様の会社でも、こうしたシンボリック・ストーリーを考えられてはいかがでしょう

か。

 

 

 

                            ホクショー商事㈱

                                村田麿基

 

暑中お見舞い

 

暑中お見舞い申し上げます。

当地金沢でも暑い日が続いておりますが、皆さん、いかがお過ごしでしょうか?

 

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暑さのせいでしょうか…当社のインターネット販売『ホクショー商事㈱ ヤフー機械要

素店』でも、お陰様で、スポットエアコンが良く売れております。

各メーカーさんも、在庫切れを起こしておりますので、当社も1機種のみですが

(ナカトミSAC-407ND)在庫を大量に仕入れ・確保しました。

もう、『売り切り御免!!』の時期に入ってきましたので、お悩みの方は、早めのご注文

をお願いいたします。

 

 さて、当社の新年度は7月21日にスタートし(変わった区切りですが…)、先週末には、

一年の方針を定める営業会議を開かせていただきました。

 

今年の営業デーマは、お客様のお困りごとを解決するために、当社の『出来る事メ

ニュー』を拡充していく事と、ご縁のある所何処へでも営業に出かけよう(広域営業)、

です。

 

当社のインターネット販売『ホクショー商事㈱ ヤフー機械要素店』で出会えたお客様

にも、ドンドン顔出ししていこうと思っています。

法人のお客様に限ってのご訪問になるとかと思いますが、突然お邪魔しましても、ぜ

ひ、ご対応いただけると幸いに存じます。

 

改めて新年度は、

1 自社、自分の器を広げる

2 価値観の多様化に対応する

3 信頼関係や感情など、目に見えないモノを大切にする

4 新たな可能性の種を見つけて育てていく

5 未体験のことにチャレンジしたり、色んな人に積極的に出会う

以上のことを、気にしながら頑張ってゆきたいと思います。

 

                              ホクショー商事㈱

                                                    村田麿基

複合機での儲け方

一か月ほど前、DMG森精機の展示会が同社伊賀工場で行われ、当社も地元のお客様をお誘いし、バス2台を連ねて見学に行かせて頂きました。

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その中で感じた事は、機械加工においても利益を上げるルールが明らかに変化してきている、ということです。

 今までの考え方としては、利益を上げるためには、いかに「工程分割」を行い、サイクルタイムを上げて1個あたりの生産性をいかに上げるかが鍵でした。また材料も、いかに削りしろを小さくして歩留まりを上げるかが要諦だったように感じます。

 しかし多品種小量が当たり前の今の時代は、いかに「工程集約」を行い、設備を『かけっぱなし』の状態にしておくか、が利益を上げる鍵になっています。
またバー材や丸材から四角いワークを削り出すなど、「材料の節約」を考えるよりも、ワンチャッキングによる「段取り時間の節約」を考えた方が利益は上がる、と今までと正反対の考え方になってきています。

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 繰り返しになりますが、私が興味を引かされたのは、昔は「材料」が大切なもので、この材料をいかに節約して使うかが大事なことでした。

しかし今は「材料」よりも「時間」が大事です。「材料」は多少ムダにしたとしても、それよりも「時間」を節約することができる加工方法の方が儲かるとの事でした。

これは口でいうのは簡単ですが、現場にとっては大きな考え方の転換が必要になります。
なにしろ、今までは「材料は大事に使え」「端材もムダにするな」と言われてきたのです。
ところが本当にコストダウンにつながる加工方法とは、いわば材料をムダにする加工方法と言う事になります。

複合機を導入したものの、思ったほどのコストダウン効果につながっていない、あるいは活用できていない、という声をよく聞きますが、この辺りが理由だと愚考いたします。

 確かに考えてみれば、10~20年続いたデフレで、モノの値段はドンドン下がってしまいました。
例えば、日本における鉄の生産量は年間1億トンです。
ところが、中国では年間8億トンもの鉄を生産しています。
しかもこのうち中国国内の需要はわずか1.5億トンで、それ以外の鉄は世界中にダンピングして輸出されている現実もあります。

 ところが、いかにデフレが進もうとも、時間の価値は変わりません。
それどころか人手不足の中で人件費は上昇している事を考えると、時間の価値はかなり向上しているとも考えられます。
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皆さんの会社はいかがでしょうか?

偉そうな事を宣いましたが、『商社の社長の戯言(たわごと)』と聞き流さずに、もう一度現場を見て頂ければ、考え方も儲かり方も変わってくるかも…ですよ。

 

 

 

ホクショー商事㈱

村田 麿基

複合機のすすめ

久しぶりのブログになってしまいました。

今日は、当社のお客様でもある機械加工の鉄工所さんを見て感じることを書いていきたいと思います。

 

今の部品加工の鉄工所さんの現場を見るにつけ、儲かっている機械加工の鉄工所の条件は「複合機」を活用している、という事だと感じられます。

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この場合の「複合機」とは、主に5軸加工機と複合旋盤の事を指します。

 

しかし同時に、複合機ブームの中で複合機を導入したものの、思った様に稼働率が上がらず、思った様なコストダウンにつながっていないケースも多々見られます。

この原因は「現場の思い込み」「現場の保守主義」が原因だと感じています。


 NC機が出た当初、「こんなオモチャで職人の仕事ができるか!」とせっかく導入したNC機がホコリをかぶり、放っとかれた、といった話を、良く当社の先輩営業マンから聞いた事がありましたが、どこの現場も良い意味でも悪い意味でも保守主義です。

 

 従って、汎用機から劇的な生産性向上を果たしたNC機への転換と同じく、マシニングセンター・NC旋盤から劇的な生産性向上を果たす「複合機」への転換は現場任せの仕事ではなく、社長の仕事かと愚考いたします。

 

 

こんな話を聞きました・・・、
ある経営コンサルタント顧問先の某部品加工業の若社長は、現場からのボトムアップを好んでいました。複合機を導入したい、と考えたときも自ら意思決定はせず、現場にJIMTOFや複合機メーカーの展示会に行かせるなどして、「ぜひ複合機を導入したい!」という声を待っていました。

 

しかし現場からは「ウチの仕事には向きません」「プログラムをつくるのに工数がかかりすぎる」など、前向きな意見はなかなか出てきません。

 

その後、リーマン・ショックが到来し、この某社の売上も半分になりました。その後、仕事は戻ってきたものの以前の様な単価・ロット数は戻らず、しかも残業時間は増加。まさに「忙しいけど儲からない」という状況に陥りました。

しかし現場は旧来のやり方を変えようとしません。というか、変えられないのです。そこでついに若社長もトップダウン複合機の導入を決断。さらにその後2台の複合機を導入しました。

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現在同社の営業利益率は複合機導入前の5倍以上、生産性は1.5倍近くに上がったと思われます。残業時間も激減しました。

現場の戦術レベルの改善では、せいぜい2割から3割の収益力アップしかできません。

しかし戦略レベルのビジネスモデル見直しを行えば、収益力は2倍にも3倍にもなります。

 

 

このお話も、私が現場で感じる感覚通りの話です。

当社では、DMGの5軸加工機、また、森精機ブランドと中村留精密工業製の複合旋盤をお勧めします。共に剛性が命の機械です。

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是非ぜひ、トップダウンにて・・・何かありましたら、当社営業マンに一声おかけ下さい。

よろしくお願いします。

 

 

ホクショー商事㈱

村田 麿基

 

当社ホームページの刷新

 

 この度の熊本での大地震につきましては、被災された方々に心よりお見舞い申し上げ

ます。 また、平素からお世話になっておりますお客様・仕入先様、そしてネット販売に

てお世話になったお客様におかれましても、ご無事で、また被害が少ないことをお祈り

しております。

 

 

 さて、このたび、当社のホームページを刷新させていただきました。

メンテナンスはその都度させて頂いていたのですが、ほぼ10年ぶりに大きく変更させて

いただきましたので、ぜひご覧いただけると幸いに思います。

 

www.hokusho-shouji.co.jp

 

 今回のホームページでは、今まで同様に、当社取り扱いメーカーのご紹介を中心に据

えているのは勿論のこと、スタッフ紹介に力を入れさせていただきました。

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 日ごろお付き合いのあるお客様・仕入先様には、ますます各営業マンに親しみを持っ

ていただけるでしょうし、普段はお会い出来ない内勤の方にも、電話やメールの向こう

には、こんな顔をしたスタッフが頑張ってます…といった雰囲気が伝われば、私も嬉し

く思います。

 

 また、私・村田の笑顔の写真も載っておりますので、ぜひ、ご覧下さいね。

自分で言うのも何なのですが、良い写りになっていると思っております。

決して二枚目に写っているわけではなのですが(そもそも、二枚目に写る器量もありませ

んが…)、自分自身、良い顔で写っているなぁ~と感じる写真を採用頂けたものですか

ら…。

 

 単なる宣伝のようなブログになってしまいましたが…、

改めて、ホクショー商事㈱の社風や雰囲気が伝われば幸いです。

よろしくご覧ください。

 

ホクショー商事㈱

村田麿基

『ここ20年での日本企業の変化』

 

財務省がまとめている『法人企業統計』を見ると、ここ20年くらいの日本企業の経営

の変化が見て取れます。

バブル経済真っ只中の1990年、バブル崩壊後の1995年、そして2014年にお

ける全ての法人の「経常利益」「人件費」「内部留保」の総計の推移を示すと下記の様

になります。

 

 

経常利益

人件費

内部留保

バブル真っ只中1990年

38.1兆円

166.2兆円

12.4兆円

バブル崩壊後 1995年

26.3兆円

202.3兆円

2.7兆円

最近・・・  2014年

64.6兆円

195.9兆円

24.4兆円

 

一昨年はバブル期を上回る企業収益を上げていながら、大半が人件費に回らず内部留保

に回っていることがわかります。

 

ちなみに設備投資は1990年の57.6兆円に対して2014年は39.8兆円と半

分くらいに減少しています。

 

これを見ると、多くの企業が収益は出ていながらも先行き不透明感から資金内部留保

に回し、支出を押さえている様子がよくわかります。

 

ただしもう1つの見方もできます。「現状の延長線上」ではダメで、今までとは別次元

の投資機会を伺っているという解説もありました。

 

実際、M&Aの件数は2011年から現在まで一貫して増加しており、1990年のバ

ブル期を超えています。また製造業の海外生産比率も一貫して増加しており、海外向け

投資は盛んです。さらにコンサルト会社では、新規事業をテーマとした経営セミナーも

集客が好調との事です。伸びる会社はただ縮こまっているのではなく、何らかの投資機

会を見つけようと探っていると言います。

 

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確かに、当社の様な地方の中小企業(専門商社)でも、残念ながら「海外向け投資」こそ

実施してはいませんが、「M&A」手法を利用しての子会社づくりや、ネット販売事業

という「新規事業」にも挑戦しています。

 

地方といえども、中小企業といえども、出来る範囲の中で別次元(別手法)の投資機会を

得ているわけです。

 

当社も私も、自分が身を置く業界だけではなく、他業種や諸先輩の方々からのお話に、

より一層耳を傾けて、色々な情報収集に心がけなくてはいけないものと痛感した次第で

す。

 

取り止めのない話となってしまいましたが、最近感じたことを書いてみました。

皆さんの会社はいかがですか??

 

 

 

ホクショー商事㈱

村田麿基